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2007年11月23日  「 ものの価値 」

トキワマンサク

先日「姫路植木いち」に行ってきました。
毎年春と秋の2回、姫路の大手造園屋様や園芸屋様が一同に出店し、
一般向けに植木・草花の展示即売や剪定の講習会などが催されます。

私にとってはお世話になっている方々への挨拶だけでなく、
各造園屋様のディスプレイを見学し勉強出来たり、
植木の流行というか動向というか、得るものの多い、

植木の生産者様から仕入れる卸市の場とは一段階違って、
お客様の視点で楽しめる有意義な機会です。

今年は例年の場所が改修工事中のため、家老屋敷跡公園で開催、
整備された新しい公園で姫路城を背景に、小奇麗雰囲気でした。
しかしちょっと狭いため展示の植木が少なくちょっと残念でした。

で本題はその植木市ではなく、、、そこで改めて感じた事から。。。


トキワヤマボウシ

さてそんな植木市、出張感覚で(いや実際出張ですね)行ったのですが、
やはり気に入った木を見つけてしまうと。。。

モデルガーデン用に積んで帰れそうな中低木を幾つか買ってしまいました。

定番のドウダンツツジにウメモドキ、(増えて来ました、、、好きなんですね)
常緑でどのように庭に合わせられるか試したかったトキワマンサク、
ちょっと珍しかったのでお試しに常緑のトキワヤマボウシ。

病気ですね。。。
というのは置いておき、タイトルの「ものの価値」という所に辿り着きます、、、


植木の値段というのは、日本庭園に使う松などの高級なものを除き、
普通に最近のお庭で使われるもの、

たとえば落葉の中高木で言えばヤマボウシやハナミズキやモミジや、
常緑で言えばシマトネリコ、などなど、
H2.5m程度のものでしたらだいたい1.5~3万円くらい。

先述のドウダンツツジやウメモドキなど中低木にいたっては、
立派な姿形をしていてもだいたい3~7千円くらい。


生産者の方が畑で育てたり、また山採りしたり、
そして運んでこられ卸市に並び、造園屋様の手に渡り、
一旦仮植えされ毎日水遣りをしてもらい、
お客さのお庭に植えられる日を待ち。。。

そしてその対価の金額がその程度です。

なんともお買い得だと思いませんか?
私はなんとも申し訳なく(有難く)思うくらいです。


また重要な事として、植木というものは枯らさずきちんと育ててやれば、
成長し、立派になり、自らの価値を上げる、という点。

これは灯篭や庭石なんかにも共通する事で、
年月を経て苔が生え風格が増し、味わいが出、価値が上がります。
たとえ100円のピンコロ石一つでも、年月で味が出ます。

それは多くの工業製品等が、流行おくれ型遅れになる、
スタートから急速に、坂道を下るように価値が下がっていく、
それとは全くの正反対、

なんともゆっくりとした素敵な時間の経過ではないでしょうか。

ここでいう価値というもの、それは金額的な意味だけではなく、
観賞価値、そして愛着という意味での価値、

とにかく日々を通じて感覚的にそのものから享受する、
あらゆる意味でのその「ものの価値」。


ただ今は昔と違ってなかなか木も売れなくなったとの話。
素敵な木が展示してあっても、売約の札が付いておらず残念です。

そうそう先ほどの植木の金額のお話では植え付け費は含まれておらず、
大きなものになると重く大きく自分の車で持って帰れない、
植え付けも難しい、というのがネックになっているのだと思います。

そこはでもきちんと、プロの植木屋様にお任せして欲しいと思う次第。
私は設計士として庭園や外構のプランを通じて、

植木や石、それだけでなくレンガやアルミ商品などなど、
あらゆる材料の素敵な部分をお伝えし、気付いていただき、

その「ものの価値」の正当化に、少しでもお力になれればと願います。

投稿者: 日時: 2007年11月23日 23:19|HOME |2_1. 庭彩的雑感 1~20 |画面上へ

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